顎関節症について

顎関節症の症状

急性症状と慢性症状に分けられる

顎関節症の症状は個人差がありますが、一般的には急性症状と慢性症状に分けられます。急性症状では、口が開かない状態が見られ、慢性的には顎の痛みが続くことがあります。
顎は肘や膝と同じように関節を持っており、骨と骨がすれ合うことにより顎がずれると、「ジャリジャリ」や「シャリシャリ」といった音が鳴り、その周囲の筋肉が緊張し硬直することで口が開かなくなります。これが急性症状です。
急性症状が数日で収まることもありますが、これは完治を意味するものではなく、顎や関節の骨が変形や吸収を起こし、症状が慢性的な状態へと移行することが多いです。
自覚症状に関して、急性症状を感じた場合、一時的に「痛みを避けるために硬い物を噛まない」といった対策を取ることで症状は軽減することがありますが、これは症状の再発を防ぐわけではありません。
噛み合わせが変わったわけではないため、放置すると症状が再発することがあるのです。

などの症状が見られることから、重度になると日常生活に影響を与えるだけでなく、顎が機能しなくなる可能性があります。
早めにご相談いただき、適切な対処を行いましょう。

顎関節症と診断されたら

成人に至るまでに何度か顎関節症の症状を経験された方は、レントゲンを撮影すると、左右の顎関節の長さや骨の大きさに違いが見られることが多いです。このような方々は、左右どちらかの顎を使うことが多く、噛みやすい方に負担がかかっていることが考えられます。また、硬い物を噛むと痛みを感じる自覚がありながら、それに慣れてしまっている方が多いです。
しかし、硬い物を噛むなどの動作がきっかけとなり、再度顎の痛みや噛みづらさを感じることがあり、その症状が広がってしまうこともあります。

歯と骨が丈夫で関節が弱い方、あるいは骨と関節が丈夫で歯が弱い方など、さまざまなケースがありますが、弱い部分に症状が現れやすいため、関節が弱い場合には顎関節症を引き起こし、関節が丈夫でも歯に問題があれば歯周病を発症することが多いです。このため、適切な診断を行うことが非常に重要です。

急性と慢性では顎関節症の症状の現れ方が異なり、症状が段階的に悪化し、最終的には顎が左右にずれて顔の形に影響を与えることもあります。
当院では、触診を通じて筋肉の緊張状態を確認し、顎関節症がどのように発症しているかを正確に診断いたします。

治療症例のご紹介

※症状には個人差がありますので、同じような治療結果を必ずしもお約束するものではありません。
※治療費用は全て税抜の価格となります。

40代　女性

50代　男性