皆さん、こんにちは。
博多・天神駅近くの歯医者「医療法人木村歯科」です。
今回は「銀歯だと虫歯になりやすいってホント?」というテーマについて詳しく解説します。
歯の詰め物や被せ物の選択は、虫歯のリスクにも大きく関わるため、患者さんにとって重要なポイントです。
銀歯がなぜ虫歯になりやすいのか、また他の人工歯との違いについてもご紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。
▼銀歯が虫歯になりやすい理由
銀歯は、以下に挙げる3つの理由から虫歯になりやすいといえます。
【理由1】銀歯と歯の間に隙間ができやすい
銀歯は硬い金属を使った詰め物や被せ物であり、歯と完全に一体化させるのが難しいことがあります。
そのため、詰め物と歯の間に微細な隙間ができることがあり、そこに虫歯菌や食べカスが入り込んでしまうと虫歯が再発するリスクが高まります。
【理由2】経年劣化による適合性の低下
銀歯は金属製であるため、経年劣化によって詰め物と歯の適合性が落ちることがあります。
この状態になると、唾液や食べ物のカスが詰め物の内部に入り込み、虫歯菌の繁殖が進みやすくなります。
これが再び虫歯になる原因の一つです。
【理由3】噛み合わせのズレからくるトラブル
銀歯は硬いため、他の歯と噛み合わせる際に負担が大きくなることがあります。
その結果、歯全体に力のかかり方が偏り、銀歯そのものや噛み合う歯に虫歯が発生するリスクを高めます。
また、噛み合わせが悪くなると清掃しにくい部分ができてしまい、そこに虫歯が発生しやすくなります。
▼その他の人工歯の虫歯リスクについて
◎レジン歯
レジン(プラスチック)を使用した詰め物や被せ物は、歯に馴染みやすく、銀歯と比較すると密着性がやや高いという特徴があります。
そのため、銀歯に比べて隙間ができにくく、虫歯の再発リスクもやや低いといえるでしょう。
しかし、レジンは経年劣化が早く、使用中に色が変わったり、磨耗したりすることがあるため、長期間使用する際には注意が必要です。
特に、適切なメンテナンスを怠ると、虫歯菌が侵入しやすくなることがあります。
◎セラミック歯
セラミックは見た目が自然で、歯との密着性も高いことから人気の素材です。
セラミックは硬く、耐久性に優れており、噛み合わせによる問題が少ないため、虫歯の再発リスクも比較的低いです。
また、セラミック自体は虫歯菌が付着しにくい素材であるため、清掃がしやすく、衛生的にも優れています。
ただし、セラミックも長期間の使用で小さなヒビが入ることがあり、そこから虫歯が進行することがあるため、定期的なチェックが重要です。
▼銀歯はデメリットが多い人工歯?
銀歯には、虫歯になりやすいという点以外にも、いくつかのデメリットがあります。
まず、銀歯に使われている金属は金属アレルギーを引き起こす可能性があり、一部の患者さんにとっては口腔内の健康に影響を与えることがあります。
また、金属が歯茎に沈着して起こる「メタルタトゥー」という現象も見られ、歯茎が黒く見える原因になります。
さらに、銀歯は非常に硬いため、噛み合わせる相手の歯に過度な負担をかけ、最終的には噛み合う歯を傷めることがあります。
このことは、歯全体の健康に悪影響を与える可能性があります。
また、銀歯は金属色がむき出しになり、見た目が悪いと感じる患者さんも少なくありません。
特に前歯などの目立つ部分に銀歯があると、審美的に満足できないという声が多いです。
◎セラミックなら銀歯のデメリットを解消できる
こうした銀歯のデメリットは、セラミック歯を選ぶことでほぼすべて解消することが可能です。
セラミックは金属アレルギーのリスクがなく、見た目も自然で、審美性に優れています。
また、硬さも天然歯に近いため、噛み合わせる歯を傷めることが少なく、メタルタトゥーの心配もありません。
銀歯の詰め物や被せ物で悩んでいる方は、ぜひセラミック歯の選択を検討してみてください。
ひと言でセラミックといってもその種類はさまざまで、治療にかかる費用も大きく変わってきますので、セラミック治療に関心のある方はいつでもお気軽に博多・天神駅近くの歯医者「医療法人木村歯科」までご相談ください。
▼まとめ
今回は、銀歯が虫歯になりやすい理由とのその他の詰め物・被せ物との違いについて解説しました。
銀歯が虫歯になりやすい理由は、詰め物の密着性や経年劣化、噛み合わせの問題、さらには金属アレルギーの可能性など、さまざまな要因があります。
一方、レジンやセラミックの人工歯は、銀歯に比べて密着性が高く、虫歯の再発リスクが低いことが特徴です。
しかし、どの素材を選んだ場合でも、定期的なメンテナンスと歯科検診を受けることが虫歯予防の鍵となります。
詰め物や被せ物の種類に関心がある方は、ぜひ医療法人木村歯科にご相談ください。