ですが、私たちが予防にこだわるのは、お口を健康に守っていくという目的だけではありません。
皆様は「健康寿命」という言葉をご存じでしょうか。
健康寿命とは、日常生活を自分の力で送っていける状態を指します。
つまり、介護や医療に依存することなく、健康に毎日を過ごしているという状態です。
若い世代の方にはあまりピンとこないかもしれませんが、70代、80代と年齢を重ねていくことをイメージすると、健康寿命がいかに大切なことであるか分かるでしょう。
そしてこの健康寿命とお口の健康は、実は密接な関係があると言われています。
お口の機能は、全身の健康につながる重要なはたらきです
「噛む」「飲み込む」「話す」など、お口は日常生活の中でさまざまな役割を担っています。
これらは全て、身体の健康を支えるためのはたらきといっても過言ではありません。
しっかり噛むこと、飲み込むことは、栄養を十分に吸収することや内臓に大きな負担をかけないことにつながります。
話すことは、意思の疎通などコミュニケーションを円滑に行うために必要な力です。
そういったはたらきは全て、健康なお口で成り立っています。
虫歯や歯周病がなく、きちんと歯が揃っていれば、噛んだり飲み込んだりがしやすくなります。
お口周りの筋力をしっかり使えていれば、自然に話すこともできるでしょう。
こうしたお口全体のはたらきを守ることも、歯科医師の役目のひとつなのです。
お口の機能が衰えると、健康寿命に支障を来してしまいます
虫歯で歯が痛かったり、歯周病で歯がグラグラしたりしていると、どんな支障があるか考えてみましょう。
まず、歯が痛いとうまく噛むことができなくなります。
歯周病で歯を失うと、そこからお口の環境は大きく乱れてしまいます。
また、虫歯や歯周病の細菌は糖尿病や心臓疾患など、お口以外の健康被害のリスクを高めるとも言われています。
更に、噛むことができなくなると顎の筋力が衰え、発声や咀嚼にも影響を及ぼすことがあるでしょう。
そうすると誤嚥性肺炎などの問題も起こりやすくなってしまいます。
これだけのリスクを考えても、健康寿命、つまり健康に毎日を過ごせる状態を維持するにはお口の管理がとても重要であるということが分かっていただけると思います。
目指すは「8020」!年齢を重ねても歯を失わないことです
皆様は「8020運動」をご存じでしょうか。
これは現在の日本が掲げるお口の健康に関する指針の一つです。
「80歳になっても自分の歯を20本残すこと」
簡単なようにも思えますが、予防の取り組みを始めて数十年、実は近年になってようやく達成されつつある目標です。
それほど昔は歯を失う人が多くいたということです。
これからの未来、「8020運動」が「そんなの当たり前のこと」と言われるようになったらいいなと思います。
まずは「健康なお口とは?」を意識してみましょう
普段の生活の中で少しだけ「お口の健康」を意識していただくことから始めていきましょう。
例えば、普段あまりブラッシングに時間をかけていない方は、少し時間を長く取って丁寧に磨くことを心がけてみてください。
なかなか歯科医院に通う習慣がない方は、一度お口のクリーニングに通ってみてください。
虫歯や歯周病などのトラブルが不安な方は、歯科医師に相談されてみるといいでしょう。
こうした意識の変化が、予防への取り組みに変わります。
お口の健康から将来的な健康寿命へ、私たちも皆様をしっかりサポートしてまいります。
医院情報
「確かな技術と豊富な知識で、皆様のお悩みを解決いたします―――」
医療法人木村歯科は、開業以来多くの方のお口の健康を支えてまいりました。
患者様のお口の状況に合わせた歯周病治療をはじめ、さまざまな症例に対応いたします。
当クリニックは、福岡市営地下鉄天神駅・天神南駅から徒歩4分。
福岡市内の歯科医院をお探しの皆様、ぜひ『医療法人木村歯科』へご相談くださいませ。
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医療法人木村歯科
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〒810-0001
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